【将棋初心者も楽しめる】初代白玲になりそうな女流棋士をまとめてみた!

将棋

※2021年7月11日更新
※決勝トーナメント一回戦の結果記事も載せました!

2020年秋、コロナで世の中が落ち込んでいる最中に、
将棋界にビッグニュースが飛び込んできました。

それが女流棋士による新たなタイトル戦「ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦」です。

これは女流棋士が長年思い描いていた、最も権威があり重要性の高い「順位戦」となります。

▼【速報】決勝トーナメント準決勝の結果はこちら

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順位戦って何?

将棋初心者
将棋初心者

「順位戦」って、そんな重要な戦いなんですか?

お兄ちゃん
お兄ちゃん

順位戦とは棋士達にとって「格付け」みたいなものです。
サッカーで言うJ1,J2,J3のようなものです。
そしてプロ棋士の順位戦の最高位に就く者が、皆さんも聞いたことがある「名人」なのです!(男性棋士の場合)


順位戦はその年に爆発的に強いだけでは、名人まではたどり着けません。
今や時の人となっている藤井聡太二冠ですら、まだ名人に挑戦できる権利すらありません。
5段階に順位が分かれており「C級2組 → C級1組 → B級2組 → B級1組 → A級」を、
1年かけて1つずつ登って行かなければならないのです。
その為、最低でも名人に挑戦するだけでも5年かかります。
(ちなみに5年で名人になった人はいません。)

将棋初心者
将棋初心者

あの藤井聡太さんでも、強いからってすぐ名人になれるものじゃないんですね。

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女流棋士の順位戦ってどうゆうこと?

今回は記念すべき「第1期ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦」となります。
そのため、今回の戦いを経て順位が振り分けられます。

①8人1グループで計8組に分かれてリーグ戦(総当たり戦)をおこないます。
②そのリーグ戦の戦績によって、翌年からの順位戦の序列が変わってきます。
(A~D級の4階級に分かれています。※A級が最上位)


初代白玲はどうやって決めるの??

8組それぞれのグループで、1位の女流棋士達による決勝トーナメントが行われます。
そして決勝戦が7番勝負となり、先に4勝したほうが見事「初代白玲」の座に就くのです。

と、言う事は…

  1. リーグ戦で7人全員に勝利を収め(全勝なら1位通過確定)…
  2. 決勝トーナメントでは他組の1位通過者達を準々決勝、準決勝でなぎ倒し…
  3. さらにその猛者たちをなぎ倒して来た、最強の相手に7番勝負で勝利する…


…。
そうです、めちゃくちゃ過酷な戦いが繰り広げられるのです。

お兄ちゃん
お兄ちゃん

厳しい…
あまりにも厳しい戦いだ…。

▼もっとヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦を知りたい方はこちら

優勝者を予想して楽しもう!!

当棋戦「ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦」は、2021年5月28日で全組のリーグ戦が終了ました。
さぁ各リーグの1位を紹介していきしょう。
現段階では、この人たちが最も「初代白玲」に近い女流棋士になります。

リーグ戦トップ通過者をまとめてみた

※2021年5月28日時点

【グループA

伊藤 沙恵 女流三段
生年月日:1993年10月6日
出身地:東京都武蔵野市
得意戦型:オールラウンダー

経歴  ★★
勢い  ★★★★
終盤力 ★★★★

女流タイトル戦に8度も出場している女流強豪。
プロ棋士養成機関「奨励会」でも1級まで上がった、数少ない女流棋士の一人です。
居飛車、振り飛車をどちらも指しこなし、棋風としてはやや受け将棋気味です。
直近5年の勝率が約7割と、どの棋戦でも満遍なく成績を収めています。
まさに後は「タイトルを獲得するのみ!」と言ったところです。
2021年5月現在も、女流タイトル戦「マイナビ女子オープン」にて西山女王に挑戦中です。
(2勝2敗で次が最終戦!!)

▼直近対局
▲伊藤沙恵女流三段(1勝2敗)ー△西山朋佳女王(2勝1敗)
第14期マイナビ女子オープン 五番勝負第4局[角換わり]
https://www.youtube.com/watch?v=phohlCru-XQ


【グループB

加藤 圭 女流初段
生年月日:1991年8月18日
出身地:茨城県日立市
得意戦型:オールラウンダー

経歴  ★
勢い  ★★★
終盤力 ★★

小学校時代に将棋に触れた後、距離を置いてしまったが、大学院時代に将棋熱が再熱し、
26歳という超遅咲きで女流棋士となった稀有な存在です。
直近の成績も5割程度で、そこまで高くはありませんが、白玲戦は相性が良いのか7戦全勝。
決勝トーナメントでは台風の目として期待が高まっています。

▼直近対局
▲加藤 圭女流初段(4勝0敗)ー△頼本奈菜女流初段(2勝2敗) 第1期ヒューリック杯女流順位戦順位決定リーグ戦B組[四間飛車]
https://www.youtube.com/watch?v=0kQ1SqLwDmU


【グループC

加藤 桃子 女流三段
生年月日:1995年3月9日
出身地:静岡県牧之原市
得意戦型:居飛車

経歴  ★★★★
勢い  ★★★★
終盤力 ★★★★

プロ棋士養成機関「奨励会」では11歳の時に合格し、初段まで上がった実力の持ち主。
25歳にして女流タイトルを8期獲得している、トップ女流棋士の一人です。
竜王戦でも二人の男性棋士に勝つなど、圧倒的勝負強さを見せています。
直近10局でも9勝1敗と勢いに乗っており、初代白玲を虎視眈々と狙っています。

▼直近対局
▲中村桃子女流初段(2勝4敗)ー△加藤桃子女流三段(6勝0敗)
第1期ヒューリック杯女流順位戦順位決定リーグ戦C組[四間飛車]
https://www.youtube.com/watch?v=e7usNoysJ_8


【グループD

西山 朋佳 女流三冠
生年月日:1995年6月27日
出身地:大阪府大阪狭山市
得意戦型:振り飛車(中飛車)

経歴  ★★★★
勢い  ★★★★★
終盤力 ★★★★

ここ数年「史上初の女性棋士に最も近い」と、注目されていたトップ女流棋士。
プロ棋士養成機関「奨励会」で三段まで上がり、あと一歩でプロ棋士のところまでいきましたが、先日惜しくも奨励会を退会されました。
女流に専念してからもその強さは健在で、現在は女王、女流王座、女流王将の三冠を保持しています。
まさに現役最強の女流棋士の一人です。

▼直近対局
▲中倉宏美女流二段(0勝6敗)ー△西山朋佳女流三冠(5勝1敗)
第1期ヒューリック杯女流順位戦順位決定リーグ戦D組[三間飛車]
https://www.youtube.com/watch?v=aoCP6D4FCJY

【グループE

渡部 愛 女流三段
生年月日:1993年6月26日
出身地:北海道帯広市
得意戦型:居飛車

経歴  ★★
勢い  ★★★
終盤力 ★★★

日本将棋連盟ではなく、日本女子プロ将棋協会(LPSA)に所属する女流棋士です。
2015年新人王戦で三枚堂達也四段(当時)に勝利し、一気に名前が広がりました。
そして2018年には、現在四冠所持している里見女流王位からタイトルを奪取し、
初タイトルを獲得しました。
次々と攻め手を繰り出す指し回しで、頂点まで駆け上がれるか注目です。

▼直近対局
▲渡部 愛女流三段(5勝1敗)ー△野原未蘭女流1級(4勝2敗)
第1期ヒューリック杯女流順位戦順位決定リーグ戦E組[相掛かり]
https://www.youtube.com/watch?v=4Fkii9md9WQ


【グループF】

石本 さくら 女流二段
生年月日:1999年1月27日
出身地:大阪府吹田市
得意戦型:振り飛車(三間飛車)

経歴  ★
勢い  ★★★
終盤力 ★★★

決勝トーナメント進出者の中でも最年少の若手ホープ。
2016年に女流棋士になり、初年度には女流名人戦決勝リーグ入りを果たすなど頭角を現してきました。
さらに昨年から急激に勝率を伸ばし、数々のタイトル戦で上位に食い込む活躍を見せています。
今年に入ってからも勝率7割と絶好調。
若さと勢いを武器に、番狂わせを起こせるか!?とても楽しみです。

▼直近対局
▲島井咲緒里女流二段(2勝4敗)ー△石本さくら女流二段(5勝1敗)
第1期ヒューリック杯女流順位戦順位決定リーグ戦F組[相振り飛車]
https://www.youtube.com/watch?v=S0HGj4K2UbM

【グループG】

里見 香奈 女流四冠
生年月日:1992年3月2日
出身地:島根県出雲市
得意戦型:振り飛車(中飛車)

経歴  ★★★★★
勢い  ★★★★
終盤力 ★★★★

女流タイトル戦を合計43期獲得している、最強女流棋士の一人です。
プロ棋士養成機関「奨励会」でも最高位の三段まで登り詰め、あと一歩で女性初の棋士になるところまでいきました。
男性棋士に勝つことも珍しくなく、近年の女流タイトル戦では、ほぼ負けなしの強さを誇っています。

▼直近対局
▲里見香奈女流四冠(6勝0敗)ー△船戸陽子女流三段(3勝3敗)
第1期ヒューリック杯女流順位戦順位決定リーグ戦G組[5筋位取り中飛車]
https://www.youtube.com/watch?v=tVM1GlhwroU


【グループH

中井 広恵 女流六段
生年月日:1969年6月24日
出身地:北海道稚内市
得意戦型:居飛車

経歴  ★★★★★
勢い  ★★★★
終盤力 ★★★★

女流タイトル戦を19期獲得(歴代3位)している大ベテランが大活躍中です。
2004年以降タイトル戦からは遠ざかってはいるものの、実力は健在です。
2020年倉敷藤花戦では、史上最年長となる51歳4か月で挑戦権を獲得し話題を呼びました。
(里見香奈倉敷藤花に惜しくも敗退)
今年もなんと1月29日から13連勝を飾るなど、圧倒的な強さを見せています。
羽生世代の女流棋士が、初代白玲に輝くのか…考えただけでもワクワクしますね。

▼直近対局
▲塚田恵梨花女流初段ー△中井広恵女流六段
第3期大成建設杯清麗戦予選[雁木]
https://www.youtube.com/watch?v=8DwzZKZY6lM



以上の各リーグをトップで通過した8名です。
この女流棋士達で初代白玲の座を争います。
最後まで誰にも負けず、女流棋士のトップの座「白玲」になるのは誰なのか!?

お兄ちゃんの個人予想

ここからは私の予想になります。

本命◎ 西山 朋佳女流三冠
対抗〇 里見 香奈女流四冠
穴△  中井 広恵女流六段
大穴× 
伊藤 沙恵女流三段 

本命◎ 西山 朋佳女流三冠
→ 私個人の意見ですが、現在最強なのが西山さんだと思っています。
男性棋士との戦いぶりを見ても、まったく引け獲らない強さなので、女流一本に絞った覚悟が相まって、さらなる強さを発揮するのではないかと予想しています。

対抗〇 里見 香奈女流四冠
→ 対抗はやはり里見さんです。
西山さんと比べても全く遜色ない実力のため、対局すれば一進一退の激戦が見られるのではないかと思っています。
里見さんのガンガン攻める気風が大好きです。

穴△  中井 広恵女流六段
→ 私の大ファンである羽生九段の世代の棋士なので、ベテランの意地としてもう一度花咲いてもらいたいです。
今季絶好調なのでその勢いのまま突っ走れば、2強に割って入ることが出来るのではないかと思います。

大穴×  伊藤 沙恵女流三段 
→ 8度のタイトル挑戦であと一歩のところまで来ているので、本人としても相当な覚悟で挑んでくると思います。
2019年の王位戦で悲願の初タイトルを取った木村九段のように、何度も挑戦している人に獲ってほしいという願いです。

まとめ

ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦の決勝トーナメント進出者が決定!

A組:伊藤 沙恵 女流三段
B組:加藤 圭 女流初段
C組:加藤 桃子 女流三段
D組:西山 朋佳 女流三冠
E組:渡部 愛 女流三段
F組:石本 さくら 女流二段
G組:里見 香奈 女流四冠
H組:中井 広恵 女流六段

個人予想
本命◎ 西山 朋佳女流三冠
対抗〇 里見 香奈女流四冠
穴△  中井 広恵女流六段
大穴× 伊藤 沙恵女流三段 


女流棋士のトップの座「初代白玲」になるのは誰なのか!?
今から楽しみですね。
決勝戦の7番勝負2021年9月に開幕予定となっています。
女流棋士を今まで知らなかった方は、これから目を向けてみてはいかがでしょうか?
美人な方も沢山いますし、ユーモア溢れる魅力的な方も沢山います。
引き続きチェックしていきましょう!!

▼【速報】決勝トーナメント準決勝の結果はこちら

▼美人女流棋士をまとめた記事はこちら

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