ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦 A級女流棋士が決定!

将棋

2021年8月2日の対局で、初の女流順位戦である「ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦」のA級女流棋士が決まりました。

全11名(1名白玲/10名A級)となります。

お兄ちゃん
お兄ちゃん

【A級女流棋士とは?】
今年、全64名の女流棋士が各予選リーグに分かれて戦い、その成績に応じてさらにトーナメントで戦いました。
そして全員の順位(地位)が確定します。
その最高位にあたるのが、A級女流棋士となります。

※タイトル獲得者は「白玲」、以下A級~D級に振り分けられます。

女流初の順位戦ということで、初年度である今回は全員が横一線から戦う形となりました。
(段位、年齢、タイトル保有など一切関係なし)
そのため特に重要な戦いとなったのです。

【速報】2022年度の第3期A級女流棋士が決定!詳しくはこちら

スポンサーリンク

A級女流棋士が決定

20218月10日、ついに初のA級女流棋士11名が確定しました。(順位含め)

下位から順にご紹介していきます。

第10位 山根 ことみ 女流二段

生年月日:1998年3月9日
出身地:愛媛県松山市
得意戦型:オールラウンダー

2020年に歴代最高タイの17連勝を飾り、頭角を現してきた若手女流棋士の一人。
昨年はその勢いのまま女流王位戦のタイトル挑戦者まで進出しました。
惜しくも西山王位に敗れたものの、その後も勝ちを積み重ねています。
今年度も対局数ランキング3位と好調です。
整った顔立ちから、現在人気沸騰中です。

第9位 甲斐 智美 女流五段

生年月日:1983年5月30日
出身地:石川県七尾市
得意戦型:居飛車

女流タイトルの獲得数7期しており、2014年には年間最優秀女流棋士賞を獲得するなど、長きに渡り最前線で戦う一流女流棋士です。
過去には王位タイトル獲得経験もある深浦康市九段を破ったこともあります。
数年前までは振り飛車党でしたが、近年は居飛車を指す事が多いです。

第8位  鈴木 環那 女流三段

生年月日:1987年11月5日
出身地:千葉県富津市
得意戦型:居飛車

18世永世名人である森内俊之九段と、Youtubeチャンネルを開設し一躍有名になりました。
そして 森内俊之九段の指導のあってか、ここ最近では目覚ましい活躍もみせています。
ほぼ全ての棋戦で決勝トーナメント(リーグ)に入り、勝率3位、勝数3位と絶好調です。
白玲戦の予選リーグでは惜しくも1位通過ならず、決勝トーナメント進出は叶いませんでしたが、その後の順位別トーナメントでは見事全勝してA級入りを獲得しました。

第7位  中井 広恵 女流六段

生年月日:1969年6月24日
出身地:北海道稚内市
得意戦型:居飛車

女流タイトル戦を19期獲得(歴代3位)している大ベテランが大活躍でした。
2004年以降タイトル戦からは遠ざかってはいるものの、実力は健在です。
2020年倉敷藤花戦では、史上最年長となる51歳4か月で挑戦権を獲得し話題を呼びました。
(里見香奈倉敷藤花に惜しくも敗退)
今年もなんと13連勝を飾るなど、圧倒的な強さを見せています。
羽生世代の女流棋士が、まだまだ活躍していきそうですね。

第6位  加藤 桃子 女流三段

生年月日:1995年3月9日
出身地:静岡県牧之原市
得意戦型:居飛車

プロ棋士養成機関「奨励会」では11歳の時に合格し、初段まで上がった実力の持ち主。
25歳にして女流タイトルを8期獲得している、トップ女流棋士の一人です。
竜王戦でも二人の男性棋士に勝つなど、圧倒的勝負強さを見せています。
8月現在、対局数ランキング1位と好調を維持し続けています。

第5位  石本 さくら 女流二段

生年月日:1999年1月27日
出身地:大阪府吹田市
得意戦型:振り飛車(三間飛車)

決勝トーナメント進出者の中でも最年少の若手ホープ。
2016年に女流棋士になり、初年度には女流名人戦決勝リーグ入りを果たすなど頭角を現してきました。
さらに昨年から急激に勝率を伸ばし、数々のタイトル戦で上位に食い込む活躍を見せています。
直近も5連勝と安定して勝ち星を重ねています。
これからのさらなる成長に期待です。

第4位  伊藤 沙恵 女流三段

生年月日:1993年10月6日
出身地:東京都武蔵野市
得意戦型:オールラウンダー

女流タイトル戦に8度も出場している女流強豪。
プロ棋士養成機関「奨励会」でも1級まで上がった、数少ない女流棋士の一人です。
居飛車、振り飛車をどちらも指しこなし、棋風としてはやや受け将棋気味です。
直近5年の勝率が約7割と、どの棋戦でも満遍なく成績を収めています。
まさに後は「タイトルを獲得するのみ!」と言ったところです。

第3位  加藤 圭 女流二段

生年月日:1991年8月18日
出身地:茨城県日立市
得意戦型:オールラウンダー

小学校時代に将棋に触れた後、距離を置いてしまったが、大学院時代に将棋熱が再熱し、26歳という超遅咲きで女流棋士となった稀有な存在です。
直近の成績も6割弱程度で、そこまで高くはありませんが、白玲戦ではリーグ戦全勝、決勝トーナメントでは準決勝まで勝ち上がりました。

第2位  里見 香奈 女流四冠

生年月日:1992年3月2日
出身地:島根県出雲市
得意戦型:振り飛車(中飛車)

女流タイトル獲得数が、歴代最高44期の最強女流棋士の一人です。
プロ棋士養成機関「奨励会」でも最高位の三段まで登り詰め、あと一歩で女性初の棋士になるところまでいきました。
男性棋士に勝つことも珍しくなく、近年の女流タイトル戦では、ほぼ負けなしの強さを誇っています。
今年の成績も10勝1敗で、白玲戦決勝トーナメント準決勝の敗戦のみ。
来年度は、間違えなく白玲挑戦者争いの大本命となるでしょう。

第1位or白玲 渡部 愛 女流三段

生年月日:1993年6月26日
出身地:北海道帯広市
得意戦型:居飛車

日本将棋連盟ではなく、日本女子プロ将棋協会(LPSA)に所属する女流棋士です。
2015年新人王戦で三枚堂達也四段(当時)に勝利し、一気に名前が広がりました。
そして2018年には、現在四冠所持している里見女流王位からタイトルを奪取し、初タイトルを獲得。
激しい攻め将棋で、次々と繰り出す攻めの手筋は迫力満点です。
白玲戦決勝トーナメント準決勝では、 最強女流棋士の一人「里見 香奈 女流四冠」を見事撃破!
9月11日(土)から始まる七番勝負では、どんな戦いを繰り広げるか注目です。

第1位or白玲 西山 朋佳 女流三冠

生年月日:1995年6月27日
出身地:大阪府大阪狭山市
得意戦型:振り飛車(中飛車、三間飛車)

ここ数年「史上初の女性棋士に最も近い」と、注目されていたトップ女流棋士。
プロ棋士養成機関「奨励会」で三段まで上がり、あと一歩でプロ棋士のところまでいきましたが、先日惜しくも奨励会を退会されました。
女流に専念してからもその強さは健在で、現在は女王、女流王座、女流王将の三冠を保持しています。
まさに現役最強の女流棋士の一人です。
9月11日(土)から始まる七番勝負では、どんな戦いを繰り広げるか注目です。

スポンサーリンク

まとめ

  1. 西山 朋佳 女流三冠(1位or白玲)
  2. 渡部 愛  女流三段(1位or白玲)
  3. 里見 香奈 女流四冠
  4. 加藤 圭  女流二段
  5. 伊藤 沙恵 女流三段
  6. 石本さくら女流二段
  7. 加藤 桃子 女流三段
  8. 中井 広恵 女流六段
  9. 鈴木 環那 女流三段
  10. 甲斐 智美 女流五段
  11. 山根ことみ女流二段

11名のA級女流棋士を紹介していきました。
9月11日(土)に初代白玲の座をかけて、西山女流三冠と渡部女流三段が初の七番勝負を行ないます。
初めてづくしの「ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦」、大注目間違いなしのタイトルなので、是非今後もチェックしていきましょう。

▲女流順位戦のA~D級をまとめてみました

コメント

タイトルとURLをコピーしました